
パイル付き合成樹脂マット(金網付き・金網無し)
「SPK MAT・SP MAT」
施工が簡単で扱いやすい洗堀防止マットです。
SPK MAT(金網付き)は、厚さ5mmの軟質塩化ビニルシートに耐蝕性の高い金網を取り付け、金網により直径250~300mmのパイルを一体化した製品です。金網により一体化したパイル部が、合成樹脂マットより早く地盤に埋設することで、より洗堀防止効果を発揮します。
SP MAT(金網無し)は、厚さ5mmの軟質塩化ビニルシートに直径250~300mmのパイルを一体化した製品です。パイル部は、合成樹脂系マットと一体化していることで、より洗堀防止効果を発揮します。
老朽化が進む社会インフラの長寿命化が求められている
橋梁・護岸・堤体などの社会インフラは、近年その多くが老朽化の時期を迎えています。コンクリートや鋼構造物の基礎部分では、長年の使用により洗堀・不等沈下・基礎の緩みなどが進行し、構造物の安全性と機能維持に大きな影響を及ぼしています。
しかし、これらの基礎補修は目視確認が難しく、施工にも時間とコストがかかるため、点検・維持管理の効率化が大きな課題となっています。
構造物の安全と地域の安心を支える洗堀・沈下対策
「SPK MAT・SP MAT」は、洗堀対策・根固め工・不等沈下対策といった現場において、構造物の基礎を守り、構造物のより安定性を図ります。
流速や水圧の影響を受けやすい防波堤・導流堤・防波護岸の基礎捨石やコンクリートブロック下などに設置することで、土砂の流出を抑制し、基礎部の支持力を維持します。これにより、構造物が不等沈下に至ることを防ぎ、長期的な安定性と維持管理コストの低減を実現します。
「SPK MAT・SP MAT」の導入メリット
洗堀による基礎の露出・崩壊を防止
耐蝕性の高い金網とパイルを一体化した構造により、流速や水圧による基礎部の土砂流出を抑制し構造物を長期的に安定させます。
根固め効果で構造物の安定性を確保
マットと金網によって地盤と構造物を一体化させ、基礎捨石による引裂を抑制する。全体構造の安定性を高めます。
不等沈下の抑制による機能維持
柔軟な構造が地盤変動に追従し、局所的な沈下を抑制。防波堤・護岸などの長期利用における機能低下や損傷リスクを低減します。
軽量・簡易施工で短期間施工が可能
他マット工法に比べ、ロール納品が可能であり、軽量かつ柔軟な構造のため施工性に優れます。
耐久性・維持管理性に優れた構造
耐蝕性の高い金網と軟質塩化ビニルシートを採用し、多岐にわたって性能を維持。ライフサイクルコストを低減します。
製品・サービス紹介
製品規格
標準規格詳細図
■基本製品規格幅 5.0m(有効幅4.5~4.7m)
■パイル部 Φ250~300mm

【SPK MAT】
製品敷設イメージ図


合成樹脂マット部(軟質塩化ビニル製)
| 厚さ | 5.0mm | 測定方法 | 対象方向 |
|---|---|---|---|
| 引張強さ | 750N/cm以上 | JIS K 6723 準拠 | 横 |
| 伸び | 180%以上 | ||
| 引裂強さ | 250N以上 | JIS K 6252 準拠 | 縦 |
| 耐海水引張残存率 | 90%以上 | JIS K 6773 準拠 | 横 |
| 耐海水伸び残存率 | 90%以上 | ||
| 比重 | 1.3±0.05 | JIS K 7112 準拠 | ー |
| 剥離強さ※ | 30N/cm以上 | JIS K 6256 準拠 | 縦 |
※剥離試験不要の単層品もご用意できます。
※剥離強さは積層品のみ、単層品は剥離強さ規定なし。
金網部(亜鉛アルミ合金メッキ鉄線)
| 試験項目 | 単位 | 基準値 |
|---|---|---|
| 線径 | mm | 4.0 |
| 引張強さ | N/㎟ | 290~540 |
| 伸び | % | 10以上 |
| ねじり回数 | 回 | 21以上 |
| 巻付け回数 | ※巻付け試験に用いる円筒の 直径 = 試験線径 × 1.5 |
6以上 |
※JIS G3547の規定を変更した項目
施工手順
ロール状のまま海底の敷設面に設置し、ダイバーが引き出し用ロープを使って展開します。重ね代は300mm以上で製品に取り付けてあるフックを利用するので、簡単に接続できます。
①:納品状況

②:マット投入

③:マット敷設

④:マット接合


⑤:設置完了

施工事例








