
自動充填装置 (Robaps®)
コンテナバッグへの粉体の充填を自動化するシステムで、充填作業の省人化とともに、充填現場の労働環境を改善します。
自動充填装置 (Robaps®)は、カメラで撮影した映像によりコンテナバッグの畳み状況を認識し、自動で充填口までの運搬~充填~結束までを行う装置です。カメラでコンテナバッグを認識してハンドリングを行うため、既存のコンテナバッグを使用可能です。また、1台で複数の種類のコンテナバッグに対応でき、1時間に最大70袋の充填作業が可能です。さらに、計量ホッパーなど既存品を活用することができるため、既存の充填現場にも設置することができます。
従来の粉体作業現場における課題
多くの粉体充填現場では、今でもコンテナバッグへの充填作業は人力で行われており、多くの課題を抱えています。
- 重量物の取り扱い
- 粉じん曝露と個人防護具(PPE)の負担
- 多くの過程に人が関与している
海外との厳しい競合環境でコスト圧力が高まっている中、作業現場の人材不足・高齢化対策や労働環境の整備がなければ事業継続が難しい時代になっています。
充填作業現場の自動化による労働環境の改善
太陽工業株式会社では、本課題を解決するための方法としてコンテナバッグへの粉体の充填を自動化するシステム「自動充填装置 (Robaps®)」をご提案しております。
重量物取り扱いの軽減
人力で粉体袋を持ち上げてホッパーに投入する作業を自動化することにより、作業員の身体的負担を大幅に軽減できます。
粉じん曝露の低減
粉じんは作業環境全体に広がるため、吸入以外に皮膚や衣服への付着もあり、個人防護具(PPE)だけでは粉じん曝露リスクを完全に防ぐことができません。また、防護具による呼吸のしづらさ・暑さ・動きにくさなどといった作業者への負担もありますが、自動充填装置 (Robaps®)の防塵仕様により粉じん飛散を減少でき、また作業者は近接作業から離れることができるため、個人防護具(PPE)の負担も軽減可能です。
省人化と作業効率の向上
従来の現場では、充填作業の多くの過程に人が関与しており、その作業員も固定のケースが多いため、作業員の高齢化と作業の属人化が問題となっています。
充填作業を自動化することにより、作業員の削減が可能に。さらに、作業現場への人員配置が減り、作業環境下(暑さ・危険性)での事故発生可能性も削減でき、作業員の安全性(事故・熱中症など)が向上し、人手の確保が従来と比較して容易となります。
また、最大70袋/時間の充填作業が可能となり充填効率が向上し、作業員も他作業との兼業も可能となります。
製品・サービス紹介

■既存のコンテナバッグを継続使用可能、充填効率も向上します。
カメラでコンテナバッグを認識してハンドリングを行うため、既存のコンテナバッグを使用可能。さらに1台で複数の種類のコンテナバッグにも対応可能なため、既存の充填現場に設置できます。(軽量ホッパーなど既存品を活用することも可能)
充填効率も1時間に最大70袋の充填作業ができるため、従来の手作業と比較して飛躍的に向上します。
※諸条件がございます。詳しくはお問い合わせください。
ご希望の自動化の範疇によってマニュアル・セミオート・フルオートのご提案が可能です。

■マニュアル・セミオート・フルオートの違い
マニュアル:ロボットアームでのコンテナバッグのセットのみ自動化し、充填以降は手動となります。(ロボットアームの動きと連動しない。)
セミオート:ロボットアームのコンテナバッグ輸送と充填作業が自動化し、結束作業は手動となります。
フルオート:ロボットアームのコンテナバッグ輸送~結束まで自動化します。
自動充填装置 (Robaps®)で対応可能なコンテナバッグの仕様
| 項目 | 対応仕様 | |
|---|---|---|
| 梱包形態 | パレット(サック) | |
| バッグ形状 | 丸形・角型 | |
| 吊り形状 | 制限なし | |
| 内袋有無 | どちらでも可(内袋は固定が必要) | |
| 注入口径 | ~Φ500mm | |
| 結束 | 内袋 | フラットシール |
| 注入口 | インシュロックでの自動結束 | |
| 内容物 | ペレット or パウダー | |
| ランニング袋 | 対応可能 | |
【現時点で対応の難しいコンテナバッグの仕様】
- 注入口全開タイプ(アームが掴めないサイズ)
- 注入口にマーキングができないコンテナバッグ
※コンテナバッグの仕様についてもご相談ください。
事例紹介(韓国企業での実例)
■事故発生可能性の削減や安全確保が向上し、人手の確保が容易に。
【導入前】
1ラインの充填作業に3~5名動員 × 3交代作業 = 10~15名/日が充填作業に従事。
【導入後】
①自動充填装置 (Robaps®)導入により1.5名 × 3交代 → 4.5名/日に作業員を削減。
(※700万円/年の人件費の場合、約4,200万円/年削減)
②作業現場への人員配置が減り、作業環境下(暑さ・危険性)での事故発生可能性が削減。作業員の安全確保(事故・熱中症など)ができた。
③作業環境が改善したことで、人手の確保が従来と比較し、容易となった。
Robaps®導入実績
| 納入先(契約先) | 所在地 | 充填物質 | 充填速度 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Lotte E&C Co.Ltd | 韓国 | PP樹脂 | 25~30 t/h |
| 2 | Posco LS Co., Ltd. | 韓国 | リチウム | 25~30 t/h |
| 3 | KNC C0., Ltd. | 韓国 | PE樹脂 | 45 t/h |
| 4 | HDC Co., Ltd | 韓国 | PP樹脂 | 25~30 t/h |
| 5 | Posco LS Co., Ltd. | アルゼンチン | 水酸化リチウム | 20 t/h |
| 6 | DYPNF Co., Ltd | 韓国 | PVC | 45 t/h |
| 7 | DYPNF Co., Ltd | 韓国 | PE樹脂 | 45 t/h |
| 8 | LG Chem Co.,Ltd | 韓国 | 正極材 | 25~30 t/h |
| 9 | Hanwa Total Petrochemical Co., Ltd | 韓国 | PP樹脂 | 45 t/h |
| 10 | DYPNF Co., Ltd | 韓国 | 樹脂 | 45 t/h |
| 11 | Paik Kwang Industrial Co., Ltd | 韓国 | 五塩化リン(危険物) | 3~6 t/h |
| 12 | LG Chem Co.,Ltd | 韓国 | ビスフェノールA(粉末) | 25~30 t/h |
他のRobaps® タイプ
■ロールタイプのご用意もございます。





